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2026-06-16

世界の旅行者はAIで日本旅行を計画している。あなたの施設は、AIに見つけられていますか?

訪日外国人数は2025年に4,268万人と過去最高を更新し(JNTO)、インバウンド消費額も拡大を続けています。しかし、「市場全体は成長しているにもかかわらず、自施設への問い合わせが期待を下回っている」という声が、中小規模の観光施設を中心に多く聞かれます。

この乖離の一因として、旅行者が施設を発見する経路そのものが変化していることが挙げられます。

旅行者の情報収集行動の変化

JTB総合研究所の調査(2025年11月)によると、スマートフォンを用いた旅行情報収集における生成AIの利用率は前年比で約3倍(9.7%→28.8%)に急増しています。同研究所の別調査(2025年8月、n=432名)では、生成AIを週に複数回利用する旅行経験者の77.8%が旅行計画に生成AIを活用したと回答しています。

旅行者がAIに投げかける問いの例として、以下のようなものが挙げられます。

「妻と10歳の息子の3人で、秋に1週間日本に行きます。息子はアニメと新幹線が好きで、妻は人混みが苦手で温泉でゆっくりしたい。移動に無理のない行程を作ってください」

こうした自然言語による問いに対し、AIは宿泊施設・飲食店・体験スポットを組み合わせた旅程を即座に提案します。旅行者はこの提案を高い割合で参照して予約行動に移ります。かつて旅行ガイドブックへの掲載が集客に直結したように、AIの提案リストへの掲載が集客に影響する構造が生まれています。

自施設のAI上での可視性を確認する方法

ChatGPT・Perplexity・Google AI検索に対し、自施設が提供するサービスと立地に関連した問いを入力し、施設名が提案として登場するかを確認することで、現状の可視性を把握できます。

多くの中小施設でこの確認を行うと、施設名が表示されないケース、あるいは古い情報が表示されるケースが相当数確認されています。この現象は施設の規模や知名度とは必ずしも相関せず、ウェブ上での情報整備状況が大きく影響しています。

検索順位とAI引用が連動しない理由

Ahrefsが2025年12月に発表した30万キーワードを対象とした分析によると、AI概要が表示される検索クエリにおいて、従来の検索1位ページのクリック率は58%低下しています。旅行・ホスピタリティ業界はこの影響を特に大きく受けており、Fractl(2025年)の業種別調査では、AI検索拡大によるトラフィック減少率が43%と全業種中2位に位置づけられています。

さらに重要な点として、検索順位とAIへの引用は独立したロジックで決定されます。LANYが2025年に実施した15万キーワードの分析では、検索1〜2位のページであっても52%はAIに引用されていないことが確認されています。検索上位にあることは、AI引用の十分条件にはなりません。

AI引用の有無を分ける3つの要因

施設がAIに引用されるかどうかは、以下の3点に大きく左右されます。

第一に、機械可読なテキスト情報の整備状況です。AIはウェブ上のテキストデータを解析して情報を収集します。PDF形式の画像メニューや手書き資料はAIには読み取れないため、施設概要・営業時間・料金・対応言語・予約方法が構造化されたテキストとしてウェブ上に公開されていることが前提となります。

第二に、多言語での情報発信の有無です。旅行者は母国語でAIへの問いを立てます。英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語といった言語での情報がウェブ上に存在しない場合、該当言語圏の旅行者からの発見可能性は著しく低下します。Googleビジネスプロフィールへの多言語情報の追加や、公式サイトへの英語ページの設置が直接的に影響します。

第三に、第三者評価の蓄積です。AIはTripAdvisor・Googleマップ・口コミサイト等での評価を参照して施設の信頼性を判断しています。レビュー数・評点・返信の有無がAIの推薦判断に影響するとされており、LANY調査においても、検索上位でも引用されないケースの主因として第三者評価の不足が挙げられています。

AI経由で到達した旅行者への対応

AIに施設が引用されることで旅行者が予約を検討し始めた場合、次の段階として施設への直接連絡が発生します。このとき旅行者が利用するのは、メールや電話よりも日常的に使用するWhatsAppです。

WizMessageの調査(「WhatsApp Business Statistics 2026」2026年3月)によれば、WhatsAppのメッセージ開封率は95〜98%であるのに対し、メールの開封率は約20%にとどまります。Harvard Business Review / InsideSales×MITの研究では、問い合わせから5分以内の返信は30分後の対応と比較して成約率が100倍高いことが示されています。

冒頭で述べた「市場の成長が自施設の問い合わせ増加に結びついていない」という状況は、AIによる発見可能性の低さと、発見後の問い合わせへの応答体制の不備が複合的に作用している場合があります。

対応の優先順位について

情報整備として取り組むべき順序は、Googleビジネスプロフィールの多言語整備、公式サイトへの英語テキストの追加、TripAdvisor等の口コミプラットフォームへの多言語返信の習慣化の順が効果的とされています。

問い合わせへの即時対応については、私たちikuraのAIインバウンド担当が対応します。WhatsAppと連携して50ヵ国語の問い合わせに24時間自動で対応し、深夜に届いた外国語での予約相談にも即座に返信、予約完結まで一貫して処理します。

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